食物繊維は人間の消化酵素で消化されない食物成分の総称で、主に野菜、果物、海藻など植物性の食品に含まれています。
ジャガイモやゴボウなど根菜や穀類に多く含まれる不溶性の食物繊維は、腸の中で膨らみ、便の量を増やして腸の動きを活発にし、排便を促進します。
厚生労働省の2005年版「日本人の食事摂取基準」では、1日の食物繊維の摂取目標量を、男性は20g、女性は17〜18g(年齢による)と定めています。
しかし、国民栄養調査などによると、実際には平均で15g程度で、特に20〜30歳代の若い人や、都市部の人は12g前後とさらに少ないようです。
食物繊維はできるだけ食事から摂り、どうしても不足している時にサプリメントなどを使うようにした方が良いといわれています。
繊維質の多い食べ物はビタミンやミネラルを多く含んでいる場合が多く、栄養バランスという点でも体に良いのがその理由です。